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2016-10-24

【ご相談1】兄弟ゲンカの「お決まりパターン」に陥った時に、無限ループから抜け出す「問題の解き方」

楽々かあさん初の試み。読者の方からの子育てのお悩みへのご回答です(^-^)

私は個別の育児・支援のご相談にはお応えできないのですが、今後は、メッセージなどで頂いたご相談の中から、「他の方にも役立つ情報になる!」と思えたものを、ピックアップして、少しずつですが、時間の許す「できる範囲で」お応えしていこうと思っています(※大変申し訳ありませんが、全てのご相談にはお返事できません。相談方法は文末にて)。


さて、私にそんなことを思わせてくれた、兄弟ゲンカでお悩みのお母さん、Nさんからのご相談。
ADHDのある8歳の兄は、5歳の弟に手を出してしまうことがあります。 
弟が大きな声でうるさく話したりすると、兄は「うるさい」と始めは注意しますが、 やめないと、叩いたりつねったりします。  「『やめて』と言ってもやめないから叩く」と、主張します。  
「うるさいけど叩いたら 駄目だよ」と、私は伝えていますが、「やめないから悪い」と、押し問答の繰り返し。 弟にもいっしょに注意しますが、何か良い対策や、 美鈴さんでしたらどのように声かけされますか。 
(Nさんのメッセージより、許可を得て掲載)



兄弟ゲンカ、見ているお母さんのほうも、大変ですよね。

凸凹あるなしに関わらず、兄弟のいるご家庭では「あるある」な状況ですよね、これ。よく分かります〜。

Nさん、毎日お疲れさまです(^-^)旦

きっと、ご兄弟のことはNさんご自身が世界一詳しいことと思いますし、今までの経過やご兄弟の関係性、それぞれの凸凹の特徴や興味関心など、私が短い文章のやり取りの中で読み取れることは限られるため、ここではこの兄弟ゲンカの「お決まりパターン」に対する、具体的な対策のアイデアではなく、Nさんご自身がこの無限ループから抜け出せる方法を見つけるには、お子さんのどこを観て、どう考えてゆけば解決への近道になるか、私なりのノウハウをお伝えしますね。

つまり、「答」よりも「問題の解き方」を直伝致します!

まずは、できていることを見てみます。

このご相談の文章から、少なくとも…

・弟さんはお兄さんと関わりたい気持ちがある
・お兄さんは最初は言葉で「やめて」と表現できている
・お母さんも「うるさいけど、叩いたらだめだよ」と、お兄さんの気持ちを理解した上で、行動だけを注意できている

という、プラスの要素があるのが分かります。Nさんも、お子さんも、よく頑張っています。この時点で100点スタートだと思って下さいね(^-^)

ここは、お子さん・お母さんのいいところ、既にできているところなので、例えば、(状況にもよるものの)弟さんがお兄さんと関わりたい気持ちがあるのに、「別々で遊ばせる」などの解決の選択肢は、私だったら勿体ないのでナシにします。そして、お兄さんの「最初は言葉で伝えている」という良い行動の部分は、その都度「言葉で言えたね」とほめて、大事にします

では、どうしたらいいのか、Nさんになったつもりで、考えていきますね。

実は、ABA療育などの基になる「応用行動分析」の考え方の中で、私が好きな「ABC分析」という、ものの見方があります。ここでは難しい理論は置いておきますが、とにかく何か問題があった時に、その行動の前後を見ながら、
A=きっかけ・原因 
B=行動 
C=結果
に、一連のものごとを分けてみて、AやCを別のことに替えることで、Bを変えていくというものです。

(参考書籍:「お父さんもがんばる!「そらまめ式」自閉症療育 自閉症の子どもと家族の幸せプロジェクト」藤居学(そらパパ)・著(ぶどう社)などの本で、ABC分析が一般向けに分かりやすくまとめられていました)

これに当てはめて、この場合の、一連の「お決まりパターン」の流れを分解すると…

A=弟さんがお兄さんにうるさくする。 お兄さんは「うるさい」「やめて」と言葉で言う(きっかけ・原因)
B=弟さんがやめないので、お兄さんが叩いたり、つねったりする(変えたい行動) 
C=兄弟で注意され、押し問答になる(結果)

…ということになります。

Bのお兄さんが叩いてしまう、という現在の気になる行動には、私はあんまり注目しないというか、そこだけにフォーカスして意識し過ぎないようにします。

ここに対しては、「叩いたらだめだよ」と、行動のみを指摘するNさんの対応で充分バッチリOKだと思います。さすがお母さん、グッジョブです(^-^)

で、もし、私がNさんだったら、AやCを別のことにする、具体的ですぐにできそうなアイデアや工夫を考えるワケです。そうすると、こんな風に考えて、こんなようなアイデアが出てきます(あくまで、私がNさんだったら、と想定し、この文章から推察できる範囲のものになりますので、ここでは私から出たアイデアそのものより、「解き方」のほうを、実際のお子さんに合わせてご参考になさって下さいね)。

1.弟が兄にうるさくしないようにするには、どうしたらいいか?考える

・弟は、兄にすごく聴いて欲しいことがあるのかもしれない。まずは、自分が弟の話を「そうかあ、お兄ちゃんに◯◯して欲しいんだね」と、共感しながら一通り聴いてみると、スッキリするかも?

・兄が「うるさい」と思うのは、聴覚が過敏だからかもしれない。イヤーマフをするとか、部屋の他のもののボリュームを全体的に下げるなど、モノの工夫や環境の調整を、もう一度見直してみようかな?

・弟が兄に「話しかけて良いタイミング」が分かってないのかも。それぞれに希望を聴いて妥協案を提示し、大きな声で話しかけてOKな時とNGな時の線引きのルールを作り、箇条書きや表にして貼り紙してみようかな?

2.兄は「うるさい」「やめて」と言えているけれど、それが弟に伝わっていないのかも?

・兄に「実際に小さな声のお手本を見せてあげて」と、弟への伝え方の助言してみるとか、「弟がちょうどいい声の大きさの時に、『それくらいならOK!』と教えてあげてくれる?」と頼んでみようかな?

…と、Aの「きっかけ・原因が起こらないようにするには…?」を、まず考えてみます。

そして、Cの「兄弟で注意され、押し問答になる」という結果も、こちらの対応を変えることで、同じことが繰り返されるのを、次第に解消できるかもしれません。例えば、

3.「兄弟が注意され、押し問答になる」結果になる時以外の場合に、うまくいっている理由は何か? をよく観察し、思い出す

・トラブルなく遊べている時には、どうしているのか、どういう場合か、をヒントにして、(特別仲睦まじくなくてもいいので)ケンカせずに平和に遊べた時に「静かに遊べているね」とか、「かあちゃん、平和で嬉しいわあ」と、声かけしてほめるとか?

・兄に「うるさくて腹が立ったけど、(たまたまでも)手を出さなかった」時に、ガマンポイントをあげたり、「手を出さなかったね。ガマンできたね。ありがとう」と声かけするとか?

…などの、アフターフォローの案が浮かんできます。

また、Nさんは「うるさいけど、叩いたらだめだよ」と、お兄さんの気持ちを理解した上で、行動だけを注意できているので、お兄さんも「叩くのは良くないこと」と理解しているのではないかと思います。押し問答になるのも、Nさんがお兄さんの不満を受け止めてくれそうだから、かもしれませんね。

丁度、お兄さんと似たタイプのうちの長男は、同じく8才くらいの頃から、周りのお子さんとの違いなどに徐々に気づきはじめたので、お兄さんも、発達上の特性もあって、頭では分かっているのについ手が出てしまう自分に、「なんでできないんだろう」と、自分自身に苛立っているかもしれません。そこで、少し遠回りの方法ではありますが、

4.もし、背景に溜まっている不満やストレス、疲れがあれば、解消する方法は何か?考える

・押し問答になるのは、兄も結構、学校など他のことでもガマンして、不満や疲れをためているのかもしれない。一通り話を否定せずに聴いたり、ストレスを発散させたり、休息を取らせたりして、気持ちと体力に余裕を作ってあげると、弟にも少し寛容になれないかな?

・「かあちゃんは、あんたが頑張ってるのを分かっているよ」というメッセージを、言葉や態度で、今週は意識して送ってみようかな?

…などを試みてみると、弟さんへの接し方も徐々に和らぐ可能性もあるかもしれません。

どうでしょうか?

こうして、「私だったらこうするかも?」という、案をいろいろと出してみましたが、ただでさえ毎日大変なNさんが、一人で全部をこの通りにがんばる必要はありません。

一連の「お決まりパターン」の、どれかひとつでも鎖を切って、この流れを変えていけば、無限ループから脱出できる、という「問題の解き方のヒント」をお伝えしました。

お子さん達の専門家であるNさんは、既にお兄さんには8年分、弟さんには5年分の、膨大なデータと経験の積み重ねがありますから、そこから得られる「母の直感」を大事にして下さいね(^-^)

そして、なるべくNさんの得意分野や負担の少ない方法をご自身で考え、選び、実践すると、気長く続けやすくなります。

また、Nさんからは、こんなメッセージも頂きました。
私もADD傾向があり、頭の中が多動な感じで、元気な子どもたちの、日々の生活上起こる事やトラブルなど同時処理出来なくて、静かにしてくれないと考えられなくなり、
子ども達に当たってしまうこともあります。美鈴さんもそういうことありますか?       

ありますよ!勿論です(^-^)

お母さんだって人間ですし、将来、職場の同僚やパートナーが、忍耐強くガマン強い方ばかりとは限りません(…と、自分に言い聞かせています)。

私もNさんと同じように、同時処理がとても苦手なので、3人の子ども達が一斉にうるさく話しかけてきてくると、すぐプチ・パニックになってしまうので、自分に余裕のない時には、正直にコンディションや気持ちを言葉で伝えて

「かあちゃんは、今疲れていて、うるさいとすぐ怒っちゃうから、静かにするか、二階で遊んでくれる?」
と、やや低めの声で追い払…いえ、ご協力をお願いしています。

もしくは、自分が別室に避難しています(大抵は下の子が追いかけてきますが、、、「静かにできる人だけ、ここにいてもいいよ」と言って、息抜き&昼寝してます)

それでも、つい怒ってしまうこともありますしね(^-^;)v 
そういう時は、「しゃあない、しゃあない、あるある〜」です。

ご自身も凸凹を抱えながら、毎日二人のお子さんを育てているだけでも、Nさんは、本当によくがんばっていらっしゃると思います。

息切れしないように、ご自身のケアもしながら、休み休み、長い子育てマラソンを、一緒に完走目指しましょうね(^-^)
Nさん、お子さん、応援しています!


※楽々かあさんへのご相談の送り方は…

・Facebook著者ページのビジター投稿、メッセージ
・Twitterのダイレクトメッセージ
・購読登録で配信されたメルマガのメールに返信

など、「相談者様にご連絡のつく形」でお寄せ下さい。
執筆作業等で多忙のため、全てのご相談にはお返事できませんが、ご相談の中から、ブログ等でご回答できるものを、可能な範囲でピックアップさせて頂きます。回答させて頂くご相談者様には、こちらよりご連絡し、ご相談内容の掲載の許可を得た上で、全体公開でご回答致します(匿名コメントなど、ご連絡がつかないご相談には、このような形ではお応えできません)。

ご相談のメッセージには、以下の内容をお願いします。
・相談者様のお名前(ご希望のニックネームなど、匿名可。記載がなければ、イニシャルで表記させて頂きます)
・お子さんの年齢・性別・凸凹の特徴など(「ADHD傾向あり」など、未診断でも大丈夫です)
・今、お子さんのことで一番お悩みのことと、簡単な今までの経過や、前後の状況などを具体的にお書き添え下さい。



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丁寧な子育てのコツが108コ分かる!








2016-09-12

丁寧な子育ては、甘やかしではありません。

ちょっとだけ丁寧に、その子に合った伝え方をして、声かけの言葉を選んだり、絵や図や箇条書きで説明したり、使いやすい道具を与えたり、親が一緒にやったりして、ハードルを下げて、だんだんと自分でできるようにしていくことは、決して甘やかしではありません。

むしろ、「かあちゃんが、今はつき合ってやるから、自分でできるようになってね」というメッセージであり、「嫌なこと、面倒なことはやらなくていいよ」とは言ってあげないので、うちの子達からは「かあちゃんの鬼ババア!」と、よく、ぶーぶー言われます(笑)

うちのトイレにも「声かけ変換表」と「凸凹変換表」。


甘やかしとサポートの区別は
私は、「子ども本人にしかできないこと」を親がしていたら「甘やかし」ですが、それ以外は全て「サポート」だと判断しています。
(著書「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」p263より) 
と、思っていますが、それに加えて、「ほっておく、見て見ぬフリをする」というのも甘やかし だと思っています(まあ、時々は、片目をつぶることもあります^-^;)。

その子の持っている力を信じて、離れて見守ることと、
なんでも許して好き勝手にさせることは、全く違います。

子どもが、大人になった時に必要な、社会でなんとか生きて行くために必要な、知識やスキルを身につけさせない、ルールやマナーを守ることや、失敗の経験を積ませない、ガマンや妥協をすることを教えないということは、「いつまでも子どもでいなさい」というメッセージと同じであるのと同時に、親の諦めや、無関心や、疲れや、子どもの存在の受け容れの拒否が背景にあるのではないかと思います。

発達障害のある・なしに関らず、また親の仕事のある・なしに関らず、適切で充分な親の関わりを得られないまま、ほっとかれた子は、一見大人びていますが、内面にいつまでも成長できないところがあって、精神面での凸凹差が激しく、周りからは見えにくい問題を抱えやすいのではないかと思います。

私は、子どもに無関心で放置する親をかばう気は全くありませんが、「なぜ適切に関れないのか」という理由までも、身を以て想像できる人は、とても少ないのだと思います。

もしかしたら、一生懸命できる限り子どもに関わり、口を酸っぱくして何度も繰り返し注意して、それでもうまくいかない、できるようにならない、すぐに忘れて同じことを繰り返す、がんばってもがんばってもどうにもならない、誰も助けてくれない…そんなことの蓄積で最終的に、疲れきってしまって、「諦めて、ほっておく」という選択に辿り着いてしまう場合もあるかもしれません。

そんなお母さんは、決して子育てをがんばってこなかったわけではないと思いますよ。

私も、その子に合った接し方のコツがある、ということに気づくまでは、子育てに力尽きそうになって、疲労困憊し、その辺りをうろうろしていました。

でもね、ちょっとだけ丁寧に、ほんの少し言い方を伝わりやすいように換えたり、その子に合わせた方法で工夫して教えたり、教えたことを忘れないように紙に書いておくだけで、できるようになることは、沢山あるんです。

そして、親子で自信がつけば、だんだんと子どもから離れて見守ることができるんです。

でも、現実の、今そこにいる、子ども本人の姿を見ないようにしていては、その子に合った方法に気づけません。

今現在の子どもの姿を受け容れ、よく観察し、本人の話を否定せずに聴いてみることで、見えて来ることがあります。

(できれば、子どもと適切に関れない親のほうも、誰かに話を否定せずに聴いてもらったり、人の力を借りながら、少し休んだりすることで、現実の子どもに目を向けられるかもしれません。私も、「最近子どもを見ようとしていないな」と感じたら、疲れている証拠と思って、できる範囲で休むようにしています)

もちろん、全ての子に、ここまで丁寧に教える必要はないかもしれません。

親の愛情さえ伝わっていれば、周りや失敗から学び、自然と伸びてゆける子もいます。

でも…

「周りを見て、自然と学ぶ」が苦手な子はいます。

「がんばっても、不器用でできない」子もいます。

「教えられたことを、思い出せない、臨機応変に応用できない」子もいます。


こういった個性を持った子には、「ほっておけば、自然と学ぶ」「がんばれば、できる」「失敗すれば、自分で気づく」は通用しません。

丁寧な子育ては、甘やかしではありません。

「鬼ババア」で結構!

面倒な現実があるけれども(時々は逃げて休みつつも)、子どもから目を背けずによく見て向き合い、ちょっとだけ丁寧に、寄り添ってつき合うことで、結果的に、だんだんと手を離してゆけるんです。

そして、どんなに頑張っても、どんな子の子育てでも、「完璧」「絶対」はありません。
うちの子だって、私の望んだとおりになんて、ちっとも育っていきません。

どう育てるかは親が決められますが、どう育つかは子が決めることなんです。

でも、逆に言えば…

どう育つかは子が決めることだけど、どう育てるかは親が決められます。

親にできること、親にしかできないこと、沢山あります。決して、無力ではありません。

だから、私も、今、できることを、できる範囲でやっていくだけなんですよね。

(でも、お母さんの努力だけで、子どもの問題の全てを解決することも不可能なので、上手に周りを頼りながら、お子さんにできないことがあっても、あまりご自身だけを責めないようにして下さいね。親にできることはあっても、全部一人でなんとかしようとしてしまうと、ノイローゼになります!責任感の強い方ほど、時々サボりましょうね^-^)

もしかしたら、今現在、毎日一生懸命子育てをしているお母さんの中には、実際に難しい子育てを経験したことのない方からの、無責任な発言に傷ついてしまうこともあるかもしれませんが、目の前の子を見て、一年前、二年前の本人と比べて、少しでもできることが増えているのなら、自信を持って下さいね(^-^)



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丁寧な子育てのコツが108コ分かる!




2016-09-08

オリジナルではない「声かけ変換表」画像が拡散していることについての、私の見解

「Twitterに投稿された、小児科さんに掲示されている、オリジナルではない「声かけ変換表」の画像が拡散し、各種ネットメディアで取り上げられている」とのことで、多数のファンの皆様やフォロワーさんからのご報告とご心配、同時に励ましのメッセージも頂き、感謝しております。

ツイートで画像を投稿された一般の方のアカウントは、既に削除のご対応を頂いておりますし、おそらくは、私が作成した、元のオリジナルの「声かけ変換表」をご存知なく、(できれば、小児科さんに確認の上で撮影・ご投稿されると良いかとは思いますが)知らずに善意で広めて下さったことと思います。

また、小児科さんのほうも、もしかしたら、私に事前に掲示の許可を取っていたり、投稿された写真に写っていない場所に、HPのURLなどをご提示下さっている可能性もないとは言えず、画像の情報だけでは「無断」かどうかは判断できませんし、また、私のHPから配布されているオリジナルの変換表ではなく、新たにほぼ同じ内容のものを作り直して掲示された理由も、オリジナルにはクレジットにFacebookページ名の「発達障害 アイデア支援ツールと楽々工夫note」と入っておりますので、小児科という場所柄、「発達障害」という言葉が不用意にお母さん方にご不安を与えないよう、配慮をなされた結果の可能性もあります。
(万が一、現在、情報ソースをご提示頂いていない場合は、http://www.rakurakumom.com をどこかに書いておいて頂ければ、院内でのご利用には全く問題ございません)

このようなことから、善意でお子さんに伝わりやすい声かけを広めて下さっている、一般の投稿者さんと、こちらの小児科さんには、私が、今後何か申し上げることはございませんのでご安心下さい。

ただし、ネットメディア等で、情報元を確認しないまま、ツイートを引用したオリジナルではない類似の画像が、元の「声かけ変換表」以上に拡散してしまうと、私の著書や日々の情報発信の信頼性を損なう可能性もありますし、また、情報商材として、アフィリエイト・サイトなどのアクセス数を稼ぐツールに利用されてしまうのは、オリジナルの「声かけ変換表」のイメージダウンにもつながり、著者・制作者として、とても困りますので、こちらは、著書の出版元のポプラ社さんより、ネットメディアで不適切な使用の可能性がある場合には、情報元を確認して頂けるように、ご対応して頂けるとのことです。

(また、「ちゃんとした」ネットメディアの方は、情報ソースを確認した上で、私のほうに直接ご連絡下さり、紹介記事での変換表の掲載の許可を、正式にお申し入れ下さっています)

↓ちゃんと画像の使用許可のご連絡を頂いたメディア様。

CuRAZY記事「【走るな!→歩こうね】ママさん必見の「声かけ変換表」が子育てにめちゃ役立つ」

ご心配下さっている皆様のお気持ちは大変有難く、今後の制作の励みにさせて頂きます。

また、ネットメディアで「声かけ変換表」が拡散されている先でも、コメント等で様々なご意見があり、「子どもの顔色をうかがって、甘やかしでは?」といった反応も見られますが、この点については、私も思う所がありますので、近日このブログで、私の考え方をご回答させて頂きます。

そして、今回の件に限らず、「声かけ変換表」は、最初の投稿から2年以上が経過した今でも、毎日のように、小児科さんや学校の先生、親の会などの方から、「配布していいですか?」と言ったお問い合わせを頂き、支援の現場でも広まって定着してきて、その先に、一回でも怒られる回数が減ったお子さんがいるというのは、本当に嬉しい限りです。
(商業利用以外は、内容を改変せずに、情報ソースをご提示頂ければ、私に直接許可を得なくても大丈夫ですので、ご自由にお使い下さい)

それから…

別の方が、著名・無名問わず、声かけ例を表にしたり、Before→After形式で、内容を少し変えて、著作権の侵害に当たらない範囲で、著書や雑誌の記事、ブログなどで、私の「声かけ変換表」によく似た表現で、ご自身のアイデアとして掲載されているのも、多々お見かけする機会も増えました(できれば、「参考書籍」や「参考サイト」と言った形で、ご紹介頂けると嬉しいです)。

当初は、こういったことにも、イチイチ腹を立ててプンプン怒っていた、心の狭い私ではありますが(笑)、あの長男に、

「かあちゃん、マネされるってことは、それだけ人気があるってことだよ。
ナポアン(長男の尊敬する、マインクラフト関連のカリスマブロガーの方)と同じで、超助かってる人がいっぱいいるんだね」

…と、肯定的な表現に変換されて、なだめられている始末です。
うちの子にも、ちゃんと、受け容れ易い伝え方のコツが届いていますね(^-^;)

変換表に限らず、「持っているノウハウは、超具体的にリアルタイムで全出し!」方針で発信を続けている私は、毎日の子育ての積み重ねの中で生まれたアイデアや、デリケートな育児をされているお母さんに届くように、身を削って書いている文章の表現が、いとも簡単にコピーされてしまうと、正直、時々うんざりしてしまって、創作意欲が落ちたり、発信する勇気が削がれたりすることもあります。

また、情報発信と著書や記事の執筆、支援ツールの制作を、日々の育児・家事の傍ら続けていますが、私は大人の凸凹さんとして、同時進行がとても苦手なので、すごく気になることがあったり、「あれもこれもやらなくては」と思ってしまうと、不注意性が増して、うっかり炊飯ジャーのスイッチを入れ忘れたり、処理速度のキャパシティオーバーで、イライラしてショートしたり、ぼーっとフリーズしてしまったり、原稿の執筆が遅れたり、と、家族やお仕事方面の方に迷惑をかけまくってしまっています。

それでも、ポプラ社の担当編集さんや、寄稿先の発達ナビ編集部さんは、細かなことをいろいろと申し上げる私に、根気よく丁寧につき合って下さいますし、
疲れたり、落ち込んでいるときは、読者の皆様から頂いた嬉しいメッセージや、Facebookのいいね!やコメントを、何度も読み返して、気持ちを改めることができますし、
子ども達とパパは、毎日早朝から執筆作業をしている私を応援してくれ、時々ご飯が炊けてなくても、ぶつぶつ言いながらもガマンしてくれているので、なんとか活動を続けることができています。

人に恵まれて、私は幸せだと思います。

本当に、おかげさまです。いつも応援ありがとうございます。



楽々かあさんこと、大場美鈴



追伸:今これから、(おそらくは最後になる)最新の「声かけ変換表」を作りますね!
「声かけ変換」は、単なる伝え方のコツだけではありません。これで、二年以上かけて貼りまくった伏線を回収します。Facebookページ「発達障害 アイデア支援ツールと楽々工夫note」で近日公開予定です。お楽しみに♪


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2016-08-28

正しいことを言うことが、ベストとは限らない


巷ではポケモンGOが流行っていて、歩きスマホをしている人の事故などが問題になっているようですね。うちはスマホないのでやっていませんが、子ども達は登校日に学校から啓発用のプリントなど、頂いてきました。

これ、ポケモンだけでなく、子ども同士の外出時の注意点なども分かり易くまとめられていて、GOOD!です。一般公開・ダウンロード配布もされています(内閣サイバーセキュリティセンター配布PDF「ポケモントレーナーのみんなへおねがい♪」


それでね。
私は、ルールやマナー違反を自分がしない、ということを子どもに教えるのと同時に、ルールやマナー違反をしている人に、どう対処するのか、ということもセットで教える必要があると思っています。

真面目でまっすぐなタイプの凸凹さんは、ルールに厳しいところもあって、他の人のルール違反が許せない、見過ごせない、という場合があります。

かく言う私も、育児面では、自己訓練の末、かなり大らかに、多少のことは大目にみて、柔軟に考えられるようになりましたが(そうならざるを得なかったのですが…^-^;)、お仕事面でこだわりの強い部分では、職人気質のガンコ親父みたいなところがあるので、どうしても譲れない、許せない、つい相手にも完璧を求めてしまう、なんてことで、結果的に完成度の高い仕事はできても、対人面ではうまくいかないことも多く、まだまだ「生きづらいな」と感じることもあります。

でもね、うちの子達には「処世術」として、現実とのつき合い方を教えています。

ルール違反、マナー違反をしている人を注意してしまうと、トラブルの原因になることもあり、特に相手が大人の場合は、本当に危ないから。

以前、学校で「タバコの副流煙による健康への被害のこと」を聞いて来た後で、長男は「タバコ吸うやつは許せない!」と憤り、コンビニの前でタバコを吸っている男性の目の前で、顔をしかめ、鼻と口を抑え、息を止めて、その人の前を走ってとおり、相手に聞こえる範囲にいる時に「ああー!タバコの煙で死ぬかと思った!」と、大きな声で言ってしまい、睨まれたことがありました。

まっすぐな性格で、空気を読んで黙っているということができず、言われたことをそのまま受け取り易い長男には、

「正しいことを言うことが、ベストとは限らない」

ということを、この社会でサバイバルするために、ひとつひとつ教えて行かなくては、と、この時思ったのです。

これ以来、学校で飲酒運転や薬物、万引きなどの犯罪や、歩きスマホなどマナーに対する啓発的なことを教えて頂く度に、

「でもね、もし、こういう人を見ても、注意しちゃダメだよ。それは警察のお仕事だからね。子どもに注意されると、それが本当のことでも、急に怒り出す大人もいるから、黙ってその人からそっと離れること」

…と、現実的な対応を教えています。

それに、どれだけ自分に正当性があって、正しいことだと主張しても、それをそのまま相手に求めてしまうと、図星を刺してしまって傷つけたり、余計に頑になったり、めんどくさい人と思われたり、恨みや反感を買ったり、理解者が減ってしまったり…と、あんまり得することはありません。(私自身は、真面目でまっすぐな人は大好きなので、うっかりそういう人と、結婚してしまいましたが…^-^;)

まあ、それでも気になってしまうから「こだわり」なのですし、「真面目」「正直」「誠実」などと、長所として見てくれる人もいます。ただ、凸凹さんの場合、自分と相手の考えの境界線があいまいだったりもするので、判断基準にラインを引いて示す、ということも大事です。うちの子達には、以前、「注意レベル表」なども作りました。


「注意レベル表」ダウンロードはこちらのHPより


(私も、お仕事や社交上、判断に迷う時には、「どこまでがOKで、どこからNGですか」というライン引きをお願いすることもあります。ただし、聞く相手によってこのラインも違うので、混乱してしまうこともあります)

世の中は、どんな人にも共通の、法律やルールやマナーや、正確に動く信号機があって守られているから、生活の最低限の安全が確保できる反面、
多少のグレーで曖昧な部分や、見て見ぬフリや、暗黙の了解や、手ごころ魚ごころ水ごころがあって、人とぶつからずに、円滑に動いてもいるんですよね。

曲がったことがキライな人が、曲がったことがキライな子に、この辺の処世術を教えて行くのは、かなり難しいことではあるのですが、気になる行動をとる人がいた時に

「じゃあ、自分はどうするか、今何ができるか」

と、与えられた現実の中で、自分のできることを考えて行くしかないのかな、と思っています。

とりあえず、歩きスマホをしている人とぶつからないよう、うちの子には、

「まず、自分が前をよく見て歩こうね。そしたら、ぶつからずに避けられるから」

と、教えています。



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子どもを大らかに育てるノウハウも満載





2016-06-24

「今が100点」からスタートする。療育を頑張り過ぎて疲れているお母さんへ。

先日、ABA療育がNHKのテレビ番組で取り上げられ、話題になっているようですが・・・(私は思いっきり見逃してしまいました!すみません^-^;)

参考:2016.6.22放送 NHK あさイチ「ほめて伸ばす!子どもの発達障害」

※以降の記事は、「支援級か、通常学級か」で迷われているような親子さんを対象に想定しています。より深刻な重度の言葉や知的な心配のある自閉症のお子さんなどへの療育については、私の想像できる範囲を超えているので、書けません。

ABA療育は、私はいいとこ取りで、日常生活の中で自然な形で、普段の声かけやポイント手帳などで、エッセンスを無理なく取り入れているだけで、トレーニング的なことは一切やっていません。(だって、毎日大変だもん!)

それ以外の療育も、子ども達が勝手に、自動的に、知らず知らずやってしまうように、なるべく私の手間がかからないように、トラップを仕掛けたり、日常生活や遊びの延長でやっているので、うちの子達は「療育されている」ということに、全く気づいていません(私も忘れています)。

まあ、長男だけは、告知もしているし、LDだけは最低限のことだけでもなんとかしてあげたいので、「おい、のび太〜!野球やろうぜ〜!」と誘うジャイアンのように、宿題の前に「さあ、◯太郎の中の、のび太を鍛えるゾ〜!」と誘って、ワークブックや、ビジョントレーニングアプリに5分程度軽く取り組むこともあります。

でも、そこでできてもできなくても、結果にはこだわらない。
できたら「できたね!」ってほめていますが、できなくても別にいいのです。

最近、療育を頑張り過ぎて疲れているお母さんのお声を、ネットのコメントやメッセージでも、直接の交流のあるお母さんからも、多数頂いていて、心を痛めているところです。

それでも、我が子のできることをなんとか増やそうと、懸命になっているお母さんのお気持ちは、痛いほどよく分かります。私も今までいろいろ頑張って来たほうですから。
だから、もっとがんばれとも、そんなにがんばるな、とも、私には言えません。親にしか分からない気持ち、ありますからね。

とにかく、身体だけは大事にして、自分のこともほめて、時々はお母さんにもごほうび、あげて下さいね(^-^)

ただ、私自身は、かつて、「療育」ではないのですが、次男のアレルギー治療で、私の持てる力を全て捧げて、一生懸命頑張り過ぎて、心の余裕をなくし、大失敗した経験があるので、療育も「できる範囲で、できること」でいい、と思うに至りました。
(この時の話は、著書p.121-の中で、私の心をグリグリえぐり、身を削りながら書いています)


一般的に「療育」という言葉は、「治」+「教」=「療育」という意味ですが、

私は、家庭では、
養(ケア)」+「児」=「療育」と考えています。

・・・つまり、私は、発達障害を治そう、改善しよう、フツーの子にしよう、とは思ってないんです(今は、です^-^;)。その子に合った適切な教育は必要だと思いますが、「療育」を家庭で行う場合、「お母さんにしかできないこと」を優先したほうがいいと思っています。

ただでさえ、毎日本当に基本的なことを、凸凹さんはものすごくがんばってやっています。家では集団生活でかかっている心身の負担をケアし、リラックスさせ、できるだけ休ませてあげれば、「できるようになりたい」という意欲が出て来ることもあります。

「教育」は、先生や、支援者さんもやってくれますが、「育児」はお母さんのお仕事です(勿論、パパもです!父ちゃん、聞いてますか〜!)。
いろんな人の手を借りながらも、お母さんにしかできないことがいっぱいあります。

(だって、物心ついた子に、ぎゅーとか、ちゅーとか、「あなたが一番大好き!」とか、赤の他人がやったら大問題ですからね)

毎日一時間、子どもにしっかりつき合って療育のトレーニングをする、というのは、とても素晴らしいことです。
できることが増えれば、子どもの世界も、可能性も広がりますものね(^-^)

それに、普段仕事や他の兄弟の世話で忙しいお母さん・お父さんが、自分のためだけの時間を作ってくれること自体が、お子さんの何よりの励みになるでしょう。

私も、宿題の時間だけは、兄弟それぞれ、「個別対応」でつき合っています。
(・・・と言っても最近は、そばでウトウトしながら見守っているだけですが...^-^)

でも、同じ一時間を、子どもを自分のひざの上に乗せて、イカフライでも食べながらダラダラ過ごしたとしても、私は同じだけ価値があると思っています(まあ、じっとはしてませんが^-^;)。

日頃の心身の負担から来る疲れを取り、愛着を高め、子どもの心が安定すれば、自分から挑戦したい気持ちも出てきます。

「自然と学ぶ」が難しい子には、決して、何も教えなくていい、ほっといてもいい、ということではありません(ありのままを受け容れることと、何もしないでほっとくことは、全然違います)。やっぱり、いろんなことを少しだけ丁寧に、ひとつひとつ、あの手この手で、ほめたり認めたりしながら、教えてゆく必要はあります。


でもね。

どんなに療育を頑張っても、完璧な子にはなりません。そんな子は一人もいません。

そして、凸と凹はセット。合わせて一人の子です。

凸のほうだけいる、ってことはできません。

例えば、うちの長男の、うっかりして、落ち着きのないところを、私が頑張って欠点克服させたとします。

そしたら、私の心配事は減るかもしれませんが、きっと、好奇心旺盛で、ユニークな発想を持つ、キラキラしたイタズラっ子の目をした彼には、二度と会えなくなります。

「好奇心旺盛」には、モレなく「落ち着きのなさ」がついてきます。バーターです。

子どもがきょろきょろそわそわしている時に、親の頭に、先にどちらの言葉が浮かぶかで、子どもの凸は凹になり、凹は凸になるんです。

まあ、最低限、カギとサイフと命だけはうっかり落とさないよう、自分の凸凹との上手なつき合い方を教え、苦手な凹はモノの工夫で補ったり、人の力を借りられるように、親子で気長く取り組めればOKだと、私は思っています。

(参考ブログ:凸と凹はどっちも大事。克服するのは別のこと


親が、子どもの凸も凹もそのまま受け容れられると、かえって、得意な部分が苦手な部分の成長を引っ張ってくれることもあります。

親も子も、「このままではダメだ」と思っていると辛いです。

それでもやっぱり、子どもの可能性は諦めたくないですよね。
そんな親心は、誰からも責められるべきものではありません。

子どものために頑張るのも悪いことではありません(私も、少年ジャンプを読んで育ったので、頑張るの好きですよ。ただ、スピード違反にならないよう、時々ブレーキも使って、子どもの半歩後ろくらいの位置をキープします)。

もしも、あなたが頑張る姿を見て、誰かが不安や焦りを感じたとしても、それはあなたのせいではありません。

一生に一度の、あなただけの育児です。

他人の目は気にせず、自分の親としての直感を大事に、いいと思ったことを、思った通りに納得いくまでやってみれば、結果に関わらず後悔はしないと思います。

だから、お身体を大事にしつつ、本当にがんばりやのお母さんに私から伝えたいこと。

*******

療育を頑張り過ぎて疲れているお母さんへ。

今現在、お子さんが無事に生きていること、そして、そんなお子さんをお母さんが今日まで育てて来れたこと、そのこと自体に、まず100点をあげて下さい!

お子さんも、お母さんも、当たり前のフツーの生活をするのに、人10倍頑張ってきたんですから。身支度、登校・登園、食事、入浴、宿題、友だちと遊ぶ・・・こんな毎日の何気ないことが、イチイチ大変なんですものね。

今、無事に生きてるだけで、お子さんもお母さんも100点満点ですよ。

三食食べさせているだけでも(それが、例えボ◯カレーでも、レンジでチン!でも)、既に、充分、頑張っているんです。

だから、他のお子さんができていることを、なんとかできるようにする、皆に追いつく、遅れを取り戻す、というマイナスからのスタートではなくて、

「今が100点」からのスタートです。

その上で、親子で無理なく「できる範囲で」頑張ってみて、もしも、できることがほんの少しでも増えれば、120点、130点なんですよ(^-^)

もしも、療育が全然、期待どおりにできなかったとしても、既に100点。

そして、子どもは、ごはんを食べて寝るだけで、昨日よりも確実に成長しています。


がんばりやだけど、イカフライも大好きな楽々かあさんより。


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育児を頑張り過ぎている時の具体的な対処法・私の失敗談も満載


2016-06-13

それでも学校の理解が得られない時には・・・?

今、「発達ナビ」で合理的配慮のコラム記事を4本、順次掲載して頂いています。
  1. 「合理的配慮」を学校にお願いする前にやっておきたい3つのこと
  2. 園や学校に「ほんの少しのサポート」をお願いしたい時、どうすればいい?
  3. 担任の先生にどう伝える?支援グッズの使用を相談する時のコツ
  4. iPadは子どもの未来を拓く!合理的配慮で、どんな子にも広がる可能性

学校との連携は、私も今までずっと手探りで試行錯誤でやってきて、最近ようやくノウハウになって来たので、私の持っている情報は全部書きました。

そして、記事中にも何度か書きましたが、うちでは学校・担任の先生に、合理的配慮をお願いしてきた時、大抵の場合、「いいですよ」と理解を得られてきました。

・・・ということは、「全部」ではないんです。


どうしても理解を得ることが難しい場合も、勿論あります。

そんな時に、私がどう考えて乗り切って来たかを、こちらに書きますね。

まずは、私の要求が、客観的に見てハードルが高過ぎるものではないか、もう一度見直してみます。

それでも、そんなに難しいことではないハズなのに、「できない」と言われてしまう場合。
できる限りこちらは誠意を尽くしているのに、「どうしても理解が得られない」と思う場合。

そんな時、私は、うちの子に対する見方と同じように、学校や先生の側にも・・・

「今は、努力では乗り越えられない壁がある」と、考えます。 

実は、「努力では乗り越えられない壁」は、障害のある子・方だけでなく、どんな人にもあることなんです。

例えば、生まれついての凸凹や、親との関係や育った環境、今までの人生の歴史などから来る、その人自身のこだわり。

これは、どんな人にもあります。

そして、それは、
本人のお仕事で、他人が「変わって下さい」と言っても簡単には変えることなどできないことなんです。

私にできるのは、「うちではこうするとできるので、こうしてくれたら助かります」と、お願いして働きかけることくらい。

そして、我が子同様、先生や学校の、どうしてもできないことを責めないようにします。 

(相手を責めると、自分も責められ、お互いに追い込んでしまい、しんどくなります。そしてもし、親と先生の関係が悪くなると、一番つらい立場に置かれるのは、毎日学校に行かなくてはならない子どもです)

法律的な背景が整備されて、心強くなって来たとは言え、実際にうちの子に接しているのは、現場の人の子である生身の先生方なんです。 

完璧な子どもがいないとの同じ様に、完璧な先生もいません。

こちらができることをして、先生にとって負担の少ない方法を考え、誠意を尽くしてお願いしても、それでも理解が得られない、と言う場合、相手側にもそう簡単には受け容れられない、理由や事情があります。

例えば・・・

先生個人が抱える問題やこだわり。

慢性的な時間や気持ちの余裕のなさ、心身の不調、疲労。他のお子さんや保護者との問題。完璧主義、高過ぎる理想や強いこだわり、無意識の偏見。先生自身の凸凹傾向、生きづらさ、孤独。自分のことをありのままでいいと思えない自信のなさ・・・そんなことから、他の人のやり方を柔軟に受け容れられない場合もあります。

これは、その先生自身の問題なので、私が解決することはできません。

そして、うまくいかない理由の全てが、子どものせいでもありません。

だから、ここで無理にがんばってしまうと、お互いに消耗してしまいます。

それ以外にも、お母さん一人の努力では難しいこともあります。

もっと手のかかるお子さんが複数いるなど、クラスの他のお子さん達の状況。学校全体の慢性的な人材不足や、先生同士の上下関係やチーム連携の難しさ。地域全体の閉鎖性や情報不足。自治体の財政難、体制の不備・・・こんなことは、個人が簡単に変えられることではないので、現状で「できる範囲で、できること」をすればヨシとします。 

学校や担任の先生の理解が得られないと、一年間毎日長時間大事なお子さんを預けているお母さんにしてみたら、なかなか「しゃあない」とは思えないかもしれませんが・・・「動かない現実」を前にした時、正面から無理に動かそうとするのではなく、他の人の力を借りたり、上手にやり過ごして、エネルギーを温存するのが良いように思います。

私は、もしも配慮のお願いが「無理です」と言われた時には・・・

・もう少しハードルの低いお願いに変更する(声かけだけなど)

・クラスが落ち着いている時期やタイミングを見たり、学年が変わってから再度伝えてみる

・特別支援コーディネーター、スクールカウンセラー、管理職の先生などに相談し、間に入って、言葉を選んで伝えてもらう

・専門家の意見を頂いてくる(医療・研究機関などの意見書など)
(「素人」と見ているお母さんの意見は柔軟に受け容れられなくても、専門家や上司の意見なら受け容れられるという場合もあるかと思います)


・第三者と連携し(公的・民間の支援・療育施設や、塾・習い事など)、そちらでフォローしてもらう

・スッパリ諦めて、別のことにエネルギーを使う 

・家でできることをする


・・・など、別の方法を考えています。


ただでさえ気力・体力を使う育児なので、学校とのことであまり消耗し過ぎないよう、目の前の子どもとの時間を大事にできるよう、お母さんが自分自身のことも大切にできるよう、応援しています(^-^)



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登校しぶり対策や、学校との連携も「具体的に」書いてます!


2016-05-30

「努力では乗り越えられない壁」と「努力でギリギリ乗り越えられてしまう壁」

著書「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」
p12-13「発達障害・グレーゾーンの解説用イラスト」より

得意なことの凸と、苦手なことの凹の差が大き過ぎて、本人と環境の間に、「努力では乗り越えられない壁」があることを、「発達障害」というのだと私は考えています。

だから、どんなにがんばっても、あまり漢字を覚えられない長男には「障害」があるので(最近、ようやく「九九」が覚えられました!^-^)、iPadの持ち込み等の「合理的配慮」をお願いするなど、理解と支援をお願いしながらやってきました。

支援級に転籍してからは、長男は学校がかなり楽しくなったようです。

でもね。

私が、今、一番気にしているのは、次男のことなんです。

次男は、以前兄と一緒に専門病院で診て頂いた時には、「自閉症の範疇にあると思われる」という、「診断」と言っていいかどうか分からない、あいまいな見解を頂いた、いわゆる「グレーゾーン」の子です。

次男は、兄とは対照的に、真面目で控えめで、今まで目立ったトラブルなどもなく、学校の授業にもほどほどについていけ、先生に言われたことや学校のルールはしっかり守れ、友だちとも仲良く遊べる、一見、何の問題もない子です。

・・・ですが、兄と同じように、聴覚と触覚の感覚の過敏性があり、疲れやすい体質で、知能検査でも、兄ほどではないけれど、得意なことと苦手なことの明確な差があります。

そして、時々疲れを溜めては、なんとなく学校を休みたがる、とか、特にいじめなどのはっきりした理由はないけれど、朝、腹痛を訴えてトイレから出て来ない、なんてこともあります。

これはね、「頑張り過ぎ」が原因だと私は思っています。

グレーゾーンの子は、目に見えるようなはっきりした「障害物」があるわけではないけれど、結構な凸凹道を毎日、めちゃくちゃ努力しながら、歩いているんです。


つまり・・・

「努力でギリギリ乗り越えられてしまう壁」があるんです。


これは、本人は、一見当たり前のような「皆と同じこと」をするために、本当に、本当に、よく頑張っているんです。

そして、時々疲れを溜めてしまう。


例えば・・・

授業中に出された課題やプリントが終わらない時は、長男は書かずに白紙で持って帰るのに、次男は休み時間を休まずに続け、なんとか終わらせようとしてしまう(先生が、「もういいよ」と言っても、本人ががんばってしまうようです)。

友達とトラブルがあれば、長男は言葉や手が出て、目に見える形で表現するので、周囲が調整に入り解決できることが多いのに対して、次男は言えずに黙っていて、一人でガマンしてしまう。

イヤなことがあれば、長男は「イヤなものはイヤだ!」と断固拒否したり、話し合って多少は妥協できたりするけれど、次男は何も言わずに、誰も責めずに、お腹をこわしたり、食欲をなくしたりする・・・

いじらしいくらい、本当に、真面目で、優しくて、がんばりやの子なんです。

だから、私は、この子にも、周囲の理解と支援が、ほんの少しだけ必要だと思っています。

先日、次男のことで担任の先生と面談をして来ました。私は、次男はほんの少しの理解と配慮で、通常学級で充分やっていけると、思っています。
(この時の、具体的な配慮のお願いの仕方などは、Facebook記事「サポート・シート」参照

それぞれにある「壁」の高さと同様に、
次男には、お兄ちゃんほどの、目に見えるような「特別な支援」「特別な配慮」は必要ないし、本人も目立つことや「皆と違う」ことを嫌がるので、「さり気ない支援」「さり気ない配慮」をお願いしました。

感覚の過敏性による負担感などは、他の人にはなかなか想像しにくく、言わなければ伝わらないものですが、学校では、「先生だけでも分かってくれている」ということだけでも、次男の気持ちは違ってきます。

そして・・・

なるべく家で休めるようにケアしてあげる。
疲れが溜まって来たら、多少のことは大目に見てあげる。
頑張り過ぎている時には、「ドクターストップ」を出す。
当たり前のように頑張っていることを「がんばったね」って認めてあげる。

・・・こんなことをしてあげることで、頑張り過ぎのグレーゾーンの子の負担感を減らすことができます。

「おかあさんだけでも分かってくれている」ことだけでも、違ってくると思います(^-^)


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2016-05-09

長男が「空気が読めない」のは、心と表情が違う子が増えたから・・・?

長男は「空気が読めない」と言われます。
実に間が悪く、相手の気持ちを勘違いして、「全開でGO!」サインが出て、その場の雰囲気を壊してしまうことがあります。

本人も時々「オレ、そう言うの分かんないんだよね」とお手上げだったり、
「オレの勘違いヤロー!!」と自分に腹を立てたりしています。

その理由には、
・好奇心が強く、いろんなものに目がいってしまい、状況に気づかない
・好きなことに集中しているor頭の中で考えている時は、周りが見えない

・・・など状況判断の苦手さがあって、これは「今、◯◯する時だよ」などの声かけで気づかせ、周りを見るように促しています。

もう一つ考えられる理由に、
・表情の読み取りが苦手
・共感力の弱さ

・・・が考えられますが、これは最近はちょっと疑問に思っています。

視覚情報に発達の凸がある彼は、元々は、形の認識はすごく得意な分野だし、長男には優しい所もあって、決して「相手の気持ちを考えない」という訳ではないからです。

そして、私はいつも、うちの子達に言葉と表情の両方で、分かりやすいコミュニケーションを心がけているのですが・・・

「お母さん、嬉しいな」とか「お母さん、それはイヤだな」とか、気持ちをその都度言葉にして、声のトーンも使い分けながら伝えるとともに、欧米人か幼稚園の先生になったつもりで、ややオーバー気味に、嬉しい時には笑って、不愉快な時にはしかめっ面をして、はっきりと気持ちを表現して伝えています。(伝えたいことが伝わり易いコツは、感情をそのままぶつけるのではなく、気持ちを整理して正確に伝える、ということです)

こうすると、とても分かりやすいようで、長男とのコミュニケーションがスムーズです。
つまり、私の表情をしっかり読み取って、相手を思いやったり、嫌なことはやめてくれたりと、適切な行動ができるんです。だから・・・

長男は決して、表情が読み取れないわけでもないし、共感力が弱いわけでもない。

でも、学校や他の場面で、同じようにスムーズにいかないのはなぜでしょう。

私は、それは「心と表情が違う子が増えたから」だと思っています。

それが、この社会が不要な衝突を避けて、効率よく動くための「暗黙の了解」ではあるのだけど・・・
相手が笑っていれば嬉しいだろうと思い、泣いていれば悲しいだろうと思う、素直過ぎる長男には、複雑怪奇で理解不能なことなのだと思います。

言葉の裏側にあること、なんて想像つかない彼に、それをひとつひとつ教えていくことは、この社会で生きていくためには必要なことだとは思うけど、私には長男が「間違っている」とは思えないんです。

特に子ども社会で、それが「フツー」なのだとしたら・・・

大人になれば・・・仕事のため、家族のため、生活のために、
苦手な相手にも、「ありがとうございます」と、にこやかに笑顔を見せ、
どれだけ相手が悪くても、「申し訳ございません」と、沈痛な面持ちでお詫びをし、
内心ハラワタが煮えくり返っていても、プライドを捨てて、「お願いします」と、爽やかに頭を下げることもあるでしょう。(そしてオトナはストレスを溜めていくワケですが・・・^-^;;)

でもね。子どもはさ。

嬉しい時にはケタケタ笑って、悲しい時にはわんわん泣いて、腹が立ったら全身で暴れるのが「フツー」じゃないの?

嬉しい時でも平静を装って、悲しい時でも曖昧に笑って、腹が立っても口の端をきゅっと結んで、物わかり良く自分の気持ちを引っ込める。泣きたい時には泣かないで、泣かなくてもいい時に上手に泣いてみせる。

表情から感情を相手に読み取られないように、一生懸命努力して、
でも、隠している気持ちは、言わなくても察して欲しい。分かって欲しい・・・
そんな子が、随分増えているような気がします。

勿論、心と表情が一致している、感情表現の素直な子も沢山います。
きっと、発達障害がなくても、親に、凸も凹も認められ、ネガティブな感情も受け止めてもらえ、100点でも0点でも愛されている実感が持てている子なのだと思います。

でも・・・
楽しい時、ある子は笑うのに、ある子はそうでない、とか。
腹が立つ時、ある子は怒るのに、ある子は違う、とか。

・・・表情=感情と、ストレートに受け取る長男にしてみれば、ワケワカンナイだろうな、と思います。

そんな心と表情が一致していないお子さんの、ビミョー過ぎる表情の裏側にある気持ちを察することができなければ、「空気が読めない」ってコトになるけど・・・

そんな空気、うちの子が読めるかッ!

ハードル高過ぎるわ!

今読んでいる本によれば、長男のように感情が素直に表情に出る子は、心が健康なのだと受け取っていいようです。そして、成長とともに、がまんする力もついてくるのだそうです。(参考:「怒りをコントロールできない子の理解と援助」大河原美似・著/金子書房)

でも・・・

「心が健康だから、子ども社会に適応しにくい」って、なんだかおかしいでしょう?

子どもが子どもっぽいのって、当たり前でしょう?

大人からの理解と支援を、心と感覚のケアやSSTを、「特別な配慮」を、本当に必要としているのは、発達障害のある子だけでしょうか?

実は、私自身も小さな頃は、表情から感情を読み取られないように努力していた子でしたが、昔はそんな子は少数派だったんです。だから、クラスの子達に本心を見せていない居心地の悪さがあった。でも、今はそれが「フツー」になっちゃってる感じがするんです。

そんな、手のかからない優等生の「一見、物わかりの良い子達」を見ていると・・・私の今の気持ちはね、ザワザワと腹が立つけど、なんだかすごく哀しいし、お節介かもしれないけど、ちょっと(というか、かなり)心配なんです。

嬉しい時には、お腹を抱えて笑えばいいじゃないの!
ワガママ言って、ダダコネて、かんしゃく起こしたって、いいじゃないの!
泣きたい時には、好きなだけ泣けばいいじゃないの!

あなた達は、子どもなんだから!!

そんなに急いで、大人になることないじゃない!

(・・・でも、そんなこと言われても、今はそうするしかないんだよね。きっと)

子どもが子どもらしくすることを、大人が大らかに受け容れることができたら・・・
どんな子どもも安心して、子どもらしく振る舞えるようになったら・・・

長男にとって、世界はすごく分かりやすくなるでしょう。

でも、私が自分の心と表情を一致させることに、少し時間がかかったように、それは大人にも、子どもにも、そんなに簡単なことではないのかもしれません。

どんな子も、泣いて笑って、いっぱいワガママ言って、大人を困らせて、せっかくの一生に一度しかない子ども時代を、思いっきり楽しんで欲しい・・・って、祈るような気持ちでいます。


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2016-03-16

IT機器はLDのある子の「可能性の扉」を拓くカギになる!

現在Facebookページの発信では、学校へのiPad持ち込みに関する投稿をしているところです。

でね。
私自身は、少し読書に時間がかかるくらいで、顕著なLDはないのですが(多分。。。^-^;)、書字障害と集中力の偏りがあって、学校の成績には良いところが全く反映されない長男の気持ちを想像する時に、いつも私が思い出すことがあります。

それは、私が20歳のピチピチの女子大生の頃の話。
(あんまりきゃぴきゃぴしてませんでしたが、、、^-^;)

すごく学びたいことがあって、突然思いついて、半年間単身渡米したことがあります。
(一体なにを考えていたんでしょうね...f(^-^;) 若さって怖い!)


英語は人並み程度にはできたので、とりあえず行けばなんとかなると思っていたのです。

ところが!

ついた途端、現地の人のことばが全く聞き取れず、頭は真っ白。大パニック!
話すほうも、中1レベルの簡単な単語すらも「分かっているのに、出て来ない」になってしまったのです。

するとね。

アパートは貸してもらえないし、語学学校にいく道も、地下鉄の乗り方も分からない。
バカにされるし、カモられるし、ボッタクられるし、
挙げ句、途方に暮れている時に、手を差し伸べてくれた「親切な人」に家に閉じ込められて、犯罪被害に遭うところでした(←安心して下さい!運良く無事逃げ出せました。アブネー^-^;;;)

ただ、現地の言葉が通じない、というだけで、母国で大学に行こうが、どれだけ学びたいことがあろうが、「可能性の扉」が開かないことがあるんです。

そして、どれだけ日本語の知識や経験があろうと、どれだけ頭では分かっていても、
赤ちゃんの言葉しか使えなければ、赤ちゃん扱いされてしまうんです。

もう、悔しかったこと、悔しかったこと!!

(その後、私は現地の日本人の不動産屋さんに通訳して貰って、アパートを借り、語学学校に通いながら、当初の目的とは違ったことを学んで、楽しい思い出と共に帰国しました(笑))

だから、私は、この時の経験から、
ただ字を書くのが苦手というだけで、「分かっているのにできない、書けない」という長男の気持ち・・・分かってもらえない、不当に評価されるという悔しさや、思いどおりに動かない自分への苛立ち・・・が、結構想像できてしまうんです。悔しいよね。うん。

だけどね。

20年後の今の人は、もし、昔の私のように突然外国に行こうと思い立ったら、スマホにリアルタイムで翻訳できる「Google翻訳」とかのアプリを入れて行けば、以前私が直面した、最初の一歩のための、最低限の言葉の問題は、殆ど解決してしまうんです。

外国で学びたい、仕事をしたいと思っていても、
「言葉の壁があるから、どうせムリ」と最初から諦めている人。
頑張ってみたものの、充分な住居や仕事を得られず、挫折してしまう人。
そういう世界があることすら、自分の人生に想像すらしてなかった人。

そんな人たちの「可能性の扉」が、スマホひとつで拓いて行くんです。

勿論、キカイにばかり頼っていたら、本当の語学力はなかなか身に付かないかもしれませんし、道具が全てを解決してくれる訳でもありません。

でも「なんのために」言葉は必要なのか、自分の本当の目的を考えた時に、それが「英語で話せるようになること」ではなくて、「英語を話す人ともコミュニケーションを取れること」であるならば、そして語学よりも優先して学びたいことがあるならば、せっかくの「若気の至り」のエネルギーのある時期を、逃すことはないんです。

流暢に話せるようになるまで日本で完璧に練習してから・・・なんて言ってたら、一番吸収力が高くて、好奇心が強くて、行動力があって、立ち直りも早い、人生の最良のタイミングを逃してしまうかもしれません(勿論、いくつになっても学ぶことはできますけどね(^-^)v)。

LDのある子、集団で学ぶことに困難さがある子にとってのIT機器も、私は全く同じだと思っています。

好きなことの勉強や、仕事をしたいと思っていても、
「字が読めない、書けない、成績が悪いから、どうせムリ」と最初から諦めている子。
頑張って進学・就職してみたものの、うまく行かずに挫折してしまう子。
そういう世界があることすら、自分の人生に想像すらしてなかった子。

そんな子たちの「可能性の扉」が、iPadひとつで拓いて行くかもしれないでしょ?

だけど、iPadもPCもデジカメもボイスレコーダーも、ただのカギでしかないんです。
実際にその扉を拓くかどうか、決めるのは子ども自身。
そして、本当は「開けてから」のほうがよっぽど大事です。

でも、そもそも挑戦するチャンスがあるか、ないか。
この差は大き過ぎます。

今は学校の勉強に興味が持てずにいる長男が、もしも強く学びたいと思うことが見つかって、開けたい扉がある時に、たった「字を書くのが苦手」なことくらいで扉が開かなくて、挑戦するチャンスすら得られずに、ドアの前で諦めて帰ってしまう、なんて、あまりに勿体ないじゃないですか。

カギは(ちょっと高いけど)用意してあげるから、今から使い慣れて開け方を覚えて、この広い世界にはいろんな扉があることを、まずは知らせてあげたい。

学ぶ方法はもっと自由だし、学ぶことはもっと楽しいって気づかせてあげたい。

・・・そんな気持ちでいます。そして、同じように「可能性の扉」が沢山あることに気づいていないお子さんに届くように、カギの使い方を今後も私は発信して行きます。

こういう活動をしていると、稀に、
「母親一人奮闘したところで何も変わらない」「個人でできることには限界がある」なんて、ご意見を頂くこともありますが.・・・私自身はそうでもない気がしています(^-^)

だって、同じような想いを抱いている、お母さんお父さん、先生が沢山いるんだもの。

私はあんまり「何かを変えよう」という意識で活動している訳ではないのですが、
確かに、時々、広い海の片隅で小石を投げ続けているような気持ちにもなります。

でも・・・
うちの長男や、似たようなどこかのお子さんが、無限にある「可能性の扉」を拓きたいと思う気持ち自体が閉ざされてしまう前に、私に今できることはやりたいんです。

私が今できることをすれば、長男の「可能性の扉」を拓くチャンスが未来に少し増えます。
そして、長男が歩いた跡には細いかもしれないけど、道ができます。
そうすると、すぐ後に続く、同じ小学校や地域の、似たようなお子さんが少しだけ歩きやすくなるかもしれません。

そうやって、一人一人「できる範囲で、できること」をやっていけば、今、悔しい想いや自分への苛立ち、そしてキラキラした隠れた可能性を抱えている、LDのある子、集団で学ぶことに困難さがある子達を、もっと明るい光の当たる温かい場所に、導いてあげることができるかもしれません。


大昔、海の向こうに、若気の至りで飛び出したピチピチの女子大生がいたように、
今を生きる子ども達が、最良のタイミングに間に合いますように。

「可能性の扉」はどんな子どもにも無限にあります。

そして、うちの子達には、扉の向こうの世界には「なにがあるんだろう?」と、鍵穴からちょっと覗いてみたいと思う気持ちを、大事に育ててあげたいと願っています(^-^)



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2016-03-02

会話に「正解」を探さなくていい。人と話すのが苦手だった私より。

先日、東ちひろ先生とのコラボ講座で、私の人生初の講師として、人前でお話する機会を無事終えることが出来ました。(講座の様子は、参加者の史彩乃さんがこちらのブログでUPして下さっています)

素敵なお花まで頂いて、感激しました(^-^)

私にこんな日が来るなんて、夢のようです。

なぜなら、私は、小学3年生の頃まで、選択性のかんもく(場面緘黙)がある子だったから。

選択性のかんもく、というのは、家などで慣れた人とは話せるけど、それ以外の場所・人ではだんまりになってしまうことです。私の場合、軽くうなづいたり、「うん」とか「はい」くらいは言えたので、意思疎通はでき、さほど問題とはならずに「内向的でおとなしい子」くらいの印象だったと思います。

選択性のかんもくの原因はいろいろと考えられますが、私の場合、当時を振り返ってみると
・自信がなかったこと
・何を話していいのか、「正解」が分からなかったこと
が、あったように思います。

「何を話していいのか『正解』が分からない」というのは、自由な会話(フリートーク)の時間がとても苦手だったんです。実は授業中は、しっかりした声で発言することができていました。
なぜなら、「正解」を言えば良かっただけだから。

先生が「この答が分かる人〜」と聞かれれば、手を挙げて答えていました。
「みすずさん、教科書◯ページを、ここからここまで読んで下さい」と指名されて指示があれば、すらすら読めました。クラスの子達も、授業中は黒板の方を見ているので、視線も気にならなかったように思います。
答がハッキリ分かってさえいれば、国語でも、算数でも、理科でも、社会でも、大丈夫でした。

・・・でも、休み時間や登下校中のお友達との話は、「正解」が見えず、何を話していいのかさっぱり分からなかったので、自由に話していい時間は「ひたすら耐える」苦行でした。
だから、休み時間のほうが、授業中よりも緊張して過ごしていました(^-^;)

そんな私でも、あることをきっかけに少しずつ話せるようになったんです。
それは、小3当時の担任の先生の一言。
授業中、指名されて教科書を音読した時間の後、休み時間に先生がふと、

「みすずちゃんの声はいい声だね〜!もっと聞かせて!」

と、言ってくれたんですね。
魔法が解けたように、そのたった一言で「なんだ、声を聞かせるだけでいいのか」って、気が楽になって、最初は先生から、そして徐々に先生の周りに寄って来ている子達とも、という感じで、クラスで話せるようになっていきました。

その時の、先生の言葉で、声に対する小さな自信が生まれたんです。

それでも、人前で話すことや、雑談などには苦手意識があるまま大人になって、今でもお母さん同士の立ち話などは、とりとめがなくて情報量が多くて、ちょっと疲れてしまうのですが、傾聴のスキルを身につけてからは、相づち・うなずき・おうむ返しでなんとかやり過ごしながら(^-^;)、ほどほどに楽しめるようになってきました。

そんな子ども時代を過ごした私が、講師としてお話することになったのですから。

受講料を払い、育児が大変な中時間を作り、遠くからやってきて下さる10人の受講生さんに満足して頂けるよう、講座までの約一ヶ月の間、毎日掃除機かけながら、沢山練習したので、当日は、思ったよりも緊張せずに、自然な形で皆さんの前で、最後まで無事、お話をすることができました(^-^)

でね。
今、人と話すのが苦手、と感じている子や大人の方に、かつて選択性のかんもくのある子だった私から、伝えたいことがあります。

*****

今、人と話すのが苦手な子・方へ(そして、小学生の頃の私へ)


無理に「正解」を話そうとしなくていいんですよ。
実は、人と人との会話に「正解」ってないんです(衝撃の事実!)

「人と話すのが苦手」と思う子・方は、きっととても心優しいのだと思います。

誰も傷つけないように、一生懸命言葉を選び、
そして、できるだけ相手の期待する「正解」を答えようとして、
言葉が出てくるまでに、すごく時間がかかってしまって、

ましてや、それがグループでの会話で、何人も同時に進んで行くとなると、
誰を見たら良いのかも分からないし、誰に返したらいいのかも分からないし、
せっかく「正解」らしきものを思いついても、

その間に会話はどんどん進んで、別のお話になっていて、
切り出すタイミングも分からなくて、今頃言ったら雰囲気が壊れるかも・・・なんて、
結局言葉を飲み込んでしまっているのかもしれません。

でもね。
実は、他の子・人達って、「正解」を知りたいわけではないんです。
大抵は、自分の話を聴いて欲しいんです。
だから、「うん」とか「ふーん」とか、うなずくだけで充分。それで100点なんですよ。

自分の話を聴いて欲しい人には、あなたのように黙って聴いてくれる人が必要なんです。

そしてね。
自分の意見を聞かれた時も、授業中以外は「正解」を答えなくていいんです。
あなたの素敵な声を聞かせてあげれば充分。それで100点なんです。

もし、「私はこう思うよ」って言えたら、300点!
そして、あなたがどんなことを話したとしても、自分の思ったことを正直に言えたのなら、それが「不正解」になることはありません。

「正解」はそれぞれの人の心の中にあります。

あなたの「正解」は、あなたの心が決めるし、
相手の人の「正解」は、相手の人の心が決めます。
そして、心は一人一人、人の数だけ、全部違います。

だから、どんなに言葉を選んでも、同じ答にはなりません。
自分の「正解」と、相手の「正解」が違っていても、それが当たり前で、
その違いを楽しむのが、会話というものなんだと思います。

あなたに話しかけてくる人は、
自分の話を最後まで聴いて欲しいだけか、
あなたの素敵な声が、ほんのちょっと聞きたいだけか、
優しいあなたに興味があって、自分との違いを知りたいだけなんです。

でも、自分の心がよく分からないうちは、無理に話さなくても大丈夫です。

優しいあなたは、誰よりもまず、自分の心の声をよく聴いてあげて下さいね。
自分の心は、何が好きで、何が嫌いで、どうしたいのか、どう思っているのか。

よく知らない子・人と、そんなにお話出来なくてもいいから、
今は、自分の心と、できるだけホンネで話せれば、それで大丈夫です。

そして、もし、自分の心の声がはっきりと聴こえてきたら、
自然と、だれかにそれを伝えたくなるかもしれません。

それから、人を傷つけないように心配りができて、人のためになることを考えてあげられて、できない人の気持ちが分かって、相手に合わせてあげられる・・・

そんな優しいあなたを必要としている人が、
いつか、どこかで、待っているのかもしれませんね。


人と話すのが苦手だった、楽々かあさんより。


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2016-02-23

「優等生」はゴールじゃない。本当の自主性を大事にする

子どもが高学年に近づいてくると、「自主性」という言葉を、よく聞くようになってきました。確かに、「自分のことを、自分で考え、自分で動いて、できるようにする力」は本当に大事だと思います。

でもね。
何のためにできるようになるか」という目的のほうが、もっと大事だと思うんです。

もしも、その「自主性」が・・・

「大人の要求を言われる前に察知して、顔色をうかがいながら、怒られる前に動き、選択肢の中から、一番ほめられそうな答をみつける力」

・・・だとすれば、うちの子にはなくていいや。って思います。

私はね、本当の「自主性」って・・・

「自分が何をやりたいのか明確に把握し、人からなんと言われようと実行し、周りからほめられなくても怒られても、いいと思ったことをしつこく続ける力」

・・・だと思うんです。
そう思うと、うちの長男って、既に自主性の塊みたいなものだから、この子はそれでいいんです。(まあ、多少は他の人の気持ちを想像したり、歩調を合わせてあげられる、少しの配慮や思いやりができれば、尚ヨシなんですけどね...^-^;)

前者の自主性を身につけている子は「優等生」と言われます。
いわゆる「いい子」。でもこれは「大人にとって、都合のいい子」なんです。

最近「いい子」が増えて来たように思います。

「いい子」さん達の中では、自分の気持ちに正直に動く長男は、浮いてしまうことも多いです。でも、私は最近、そんな「子どもらしい子ども」の長男のことを結構頼もしく感じていて、むしろ(余計なお世話かもしれないけど・・・)、優等生の「いい子」さん達のほうを心配しているくらいなんです。

実は、私は小学生の時、「優等生のいい子」でした。そうでないと、複雑な家庭事情では、サバイバルできなかったところもあります。
でも、頑張り過ぎてある日突然力尽きて、小3でうつ状態になり、少しの間、不登校になりました。だから・・・

「優等生で「問題行動を起こさない子」に全く問題がないか、と言われると疑問に思うこともしばしばです。 
どんな子どもにも、凸があれば、同じ数だけ凹があります。 
凸だけ、凹だけ、ということはありません。どれだけサポートや療育をがんばっても、完璧な子どもはいません。そして、「それでOK」なんだと思います。 」 
(著書「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」p.270-より。私の不登校のエピソードはp243-「登校しぶり対策レベル4」をご参照下さい) 

・・・と、いつも思っています。

だからね。
うちの子を「優等生」にすることを子育てのゴールにするのは、ちょっと前にやめました。

ずっと前は思っていたんですよ。
宿題は、親に言われる前にはやって欲しいし、 自発的に勉強もして欲しい。
友だちとは、トラブルなく上手に立ち回って欲しいし、
先生からは怒られずに、ほめられるようなことをしてくれたらいいな、って。

そうなってくれたら、一見とっても手がかからないで、私は助かるし、安心できるから。

でも、ずっと「大人にほめられそうなこと」を考えて動くことを、自分の心の真ん中に置いてしまうとね、自分の心が見えなくなってしまうんです。

自分は何を考えているのか、本当は何がしたいのか、何が好きで、何が嫌いか。

「自分の心が分からない」というのは、もしかしたら、「発達の凸凹の差がある」なんてことよりも、ずっとずっと、深刻な「障害」になってしまうかもしれないから。

勿論、「優等生」の全てが悪いわけではなくて、健全な優等生だっています。
自分の意思で、心から勉強が楽しい、友だちが大好き、たまたま好きなことを続けていたら自然と賞を獲ってしまった、なんて、素敵な小学生だって中にはいるかもしれません。

だけど、私からそれを期待して、口にすることは、(もう)しません。
自分の気持ちに正直に、好きなことを続けたらいいんです。

あんたはそれでいいから、好きに伸びてゆけ!

かあちゃんも、そういう生き方を見習わせてもらうね。




2016-02-14

青春時代の「ニブい男子」を思い出せば、我が子の攻略法が分かる!

バレンタインデーですね。5歳の娘に
「かあちゃん、とうちゃんに『こ、これ・・・(モジモジ)、よかったら受け取って下さい!(照恥)」ってやって、チョコをわたすんだよ」
って、演技指導を受けている母ですが。。。(^-^;)

娘の愛情てんこもり手作りチョコ(食いかけ)

ここで、「子どもに愛情を分かりやすく伝える」方法の中で、本に載せきれなかったエピソードを抜粋して紹介しますね。
(全力で書き過ぎて、文量が多くなり過ぎて、大幅にカットになったところが沢山あります....^-^;)

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私は、子どもには敏感に親の愛情を感じ取れる子と、なかなか伝わっていかない子がいるように思います。
親の目線や表情、口調、仕草、行動などから、敏感に愛情を感じ取ることができる子もいれば、なかなか気づかない子もいます。

いわゆる「空気の読めない子」は、親の奥ゆかしい愛情表現には、気づきにくい傾向が強いのではないかと思います。

そんな子にもしっかりとお母さんから「愛されている」と感じられるように、「愛情を分かりやすく伝える」ことが、「凸凹さん」であっても、なくても、生きるために必要な、子育てで一番大事なことだと、毎日実感しています。

では、親の愛情になかなか気づかない子って、例えばどんなでしょう。

青春時代を思い出してみて下さい!
クラスに「ニブい男子」いませんでしたか?

女子が熱い眼差しを向けても、周りが全く目に入らず、全ッ然!何も気づかないまま卒業してしまった男子や、「何睨んでるんだよ!」なんて、相手の表情を勘違いしてすぐ怒ってしまうような男子、きっと一人や二人、思い当たることと思います(笑)

うちの長男は、そんなタイプだったんです!

うちの子に「勇気を出して、初めての告白」。そこが、長男と私のスタート地点でした。

うちの「ニブい男子」には、とりあえず面と向かって「大好き」と言ってみる。
話を聞いてなければ、紙に書いてみる。いっぱい写真を撮ってみる。それを見えるところに飾っておく。ぎゅーっと抱きしめてみる。嫌がられたら、そっと手をつないでみる。二人きりのデートに誘ってみる。プレゼントをあげてみる。好きな手料理を作ってみる。ドサクサ紛れにボディタッチ。一緒にお風呂に入る。添い寝する・・・シャイなお母さんだった私も、随分積極的に、愛情の表現力が豊かになりました。

こんなことで、愛情を本当に愚直なまでに伝え続けて、うちの子たちも「その子なりに」ですが、のびのびと成長を始めました。相変わらず、毎日泣いたり怒ったり笑ったり、本当に慌ただしい日々ですが、マイペースに一歩一歩進んでいる気がします。

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ね。
もう、本当にストレートに「大好き!」って面と向かって言わないと、分かってくれない人たちがいるんですよ。

女子が「察してよ」って、遠くから念じているだけでは永遠に伝わらない「ニブい男子」がいるように、お母さんが「こんだけ毎日一緒にいるんだから、きっと愛情は伝わっているはず」って思っても、ハッキリ言わなきゃ永遠に気づかないタイプの子もいるんです!

学生時代は遠くから見ているだけで精一杯の、シャイで奥ゆかしい女子だった私も、
今では両手を広げて「大好きー!」と言いながら、積極的に子ども達を追いかけ回しています。(←クールな次男には、ちょっとウザがられています。笑)

今年も、うちの男子達は、何事もなさそうなので、ママチョコとババチョコ(ばあちゃんが毎年送ってくれます^-^)でフォローしてあげる予定ですが、、、「ニブい男子」に密かに想いを寄せている若いお嬢さん達は、ストレートな愛情表現で頑張ってみると、将来の子育てでもこの経験が役に立つかもしれませんよ(^-^)



2016-02-04

【東ちひろ・大場美鈴コラボ講座詳細!】

☆3.2追記:[ 講座終了】おかげさまで無事、講師デビューできました(^-^)

2月26日、子育てカウンセラーの東ちひろ先生と、私、大場美鈴でコラボ講座をします!(名古屋駅付近)

東ちひろ先生には、私も長男が小1のとき、子育てに行き詰まり、電話相談で助けて頂きました。
その後も子育て講座やご著書から、どんな子にも共通する、子どもの心が安定する接し方の基本を学ばせて頂き、私もこの方法で随分楽になりました(^-^)

そんな東先生と一緒に人生初講座を開けるなんて、夢のようです!

【発達障害&グレーゾーン対応が分かる!】
「うっかりさん・あわてんぼさん・マイペースさんのやる気を引き出す方法」講座内容

前半の東ちひろ先生の講座では・・・
・子どものやる気を引き出すちょっとしたコツ
・怒らずに済む仕組みで自信をUP!
・学校との連携で子どもを伸ばす!
・ここだけは避けたい!二次障害について
などが、分かります!

後半の大場美鈴の講座では・・・
・凸凹さんのほめラインと課題ハードルの下げ方
・うっかりさん、あわてんぼさん、マイペースさんの短所を長所・いいところに「凸凹変換」する
・具体的な家庭でのサポート方法(すぐに使えるタイプ別声かけと支援ツール。実物アリ)
などの具体例・実践例をお話します。

今回特別に東先生が質問タイムを設けて下さいました!子育て相談のプロにお悩みを直接相談できるチャンスです!
私は、実際にうちで使っている支援ツールも持参してお見せしますよ〜(^-^)

人前で話すのが得意な方ではないので、今から掃除機をかけながら毎日練習しているところです。笑
(内容はバッチリ充実しているので、ご安心下さい^-^)

少人数でランチを挟んでゆっくりお話する、ちょっと贅沢な講座です。
(会場:イタリアンカフェ「アルポルト名古屋店」さん)


私は、今後(末っ子の幼稚園の送り迎えがまだまだあるので...^-^;)当面の間、ごく限られた場でしか、講座・講演の活動を行えませんので、貴重な機会となります。
(正直、東先生たってのお誘いでなければ、公開募集の講座をお引き受けすることはなかったと思います)

ご興味ある方は、是非、この機会にお会いしましょう〜!
(※私の本をご購入済みの方は、持って来て頂ければ、何か書かせて頂きますね(^-^))